開店!綱島東「らぁめん こう」(その1)/らぁめんは内装の夢を見るか [works 店舗]

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清水建築設計店にて手がけた「らぁめんこう」、3月9日に開店しました。
綱島駅から綱島街道を日吉方面に徒歩10分、
某リンゴマーク企業の研究所が出来ると噂の工場跡再開発地の近く、綱島東郵便局の向かいです。
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以前は歯医者さんだった内装を全部剥がしてつくりかえるのではなく、
必要なところを「足す」ことで飲食店をつくっていく。
合板を化粧材として貼り足した箇所は、引越しの際に穴の空いた天井や壁だったり、
新たに付け加えられた厨房やカウンターの仕切り壁だったりします。
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看板の文字はオーナーの奥さんに書いていただきました。自分たちのお店である証。
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ラーチ合板の壁や天井、カウンターの着色には東京デザイン専門学校の教え子さんにお手伝いいただきました。
みんなありがとう!
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身近なこと、普通に街にあること、普通に美味しい店って、どんな店だろう。
綱島の駅近ではないけど、周りには住宅が立ち並び、子供とお母さんが遊ぶ公園がある。
職人さんがいっぱい働く再開発の現場もあるけど、畑もある。(故郷の福井に居る時はよく見た風景だ)
そんな身近な場所にあるらぁめん屋さん、気さくに入って、気軽に食べるらぁめん。
職人さんが、がっつりお昼を食べに来る。
お母さんが娘と、のんびりらぁめんを食べに来る。
1日の疲れを飛ばしにとりあえず、ビールと餃子を仕事帰りのサラリーマンが頼む。
近所のおばあさんもやってくる。
そんな普通の中華屋さん、らぁめん屋となるには、どうしたらよいか?
それが今回の設計(=デザイン)における問題設定でした。
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内装でどんなに頑張っても、結局らぁめんが美味しくないと意味がない。
むしろ内装よりも、らぁめんがガンバッテルお店のイメージをつくりたい(>_<)
美味しいらぁめんをオーナーさんがつくることを祈りつつ、清水建築設計店は何をすべきか?
らぁめん、とか餃子を食べてることを邪魔しない、あるいは料理を囲んでいる瞬間を邪魔しない場所、
仕上げ、空間のスケール…、それを探していくことが、設計における問題解決だった。
以前あった店舗の仕上げが残った躯体を、あたかも敷地にみたてて、敷地の条件を盛り込むように
仕上げのかたちを決めていく。
以前の店舗のスケール感、新たならぁめん屋さんのスケール感が折り重なっていくことで、
歴史ある街並みがつくられるようにインテリアをつくれないか…、そんなことを考えてました。
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さて、肝心のらぁめんは?
次回に続きます…!

綱島東3-5-6「らぁめん こう」
日曜定休
昼:11時半〜15時
夜:17時〜20時

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春一番

初めまして。
最近新しく出来たらーめん店のようですね。
以前は歯医者さんだったんですね。
実は私は昔(1981~1990年迄の9年半)このお店の近くのアパートに住んでいました。
私が住んでいたアパートは既に取り壊されてしまい、今はもうありません。
当時はスーパーもちづきや中華料理店の大元等のお店がありましたが、今はもう無くなっているようです。
あれから26年、綱島の街の様子も大分変わってしまったようですね。
私は松下通信工業(株)に常駐して、信号機制御の仕事をしていました。
その松下通信工業(株)も既に取り壊されて無くなってしまいました。
綱島は私にとって第二の故郷のようなものです。
久し振りにまた綱島に遊びに行きたいなと思っています。
その時は是非立ち寄らせて頂きたいと思っております。
因みに今は地元の茨城県日立市に住んでおります。

by 春一番 (2016-09-17 19:18) 

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