記録が記憶になる。/2013年福井の旅のそのまた旅、福井鉄道北府駅へ。 [日々の雑記]

先日のお盆帰省にて、福井鉄道福武線に乗る。
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福井駅前の電停から、実家の前を通過し電車は郊外へ。
上の写真は三十八社駅を過ぎて、福井市から鯖江市に差し掛かる鳥羽中あたりの森。
子供の頃からそんなに変わってない。
カーブしながら森の中に滑り込んでいく感じが好きだった。
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夏休みを過ごした母親の実家のある神明駅を通過。
通過するだけで、色んなことが思い出される。
祖母の着ていた着物に残るナフタリンの臭いとか。
神社のお祭りで食べたリンゴ飴の真っ赤な色とか。
どうでもいいことが次々に思い浮かぶ(笑)
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そうこうしてるうちに、目的地である北府(きたご)駅に到着。
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僕が福井にいた頃は「西武生駅」と呼ばれていたのだけど、
もともとこの辺りの町名が「北府町」であることから改名されたのかな。
某携帯会社のCMにてイヌのお父さんの実家がある駅として使われた駅だ。
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北府駅に改名されたのを機に、
リニューアルされて駅舎がまるごと福井鉄道の資料館っぽくなっている。
枕木を支柱に利用した、でもチョット意外な位キレイな青で塗られた、
アングルと組み合わせた素朴な柵。ジブリっぽい。
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隣に電車の車庫があって、色んな部品が取ってあるのか、打ち捨てられているのか。
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ラピュタのロボット兵までいる。
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駅舎の一角にある福井鉄道の史料展示ギャラリーへ。
子供の頃よく乗った各駅停車用の車両のヘッドランプ。
確か車内は床から天井まで木造だった。
すごい揺れて、つり革が荷物棚に当たってカタカタとうるさかったのを思い出す。
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高校の先輩である俵万智さんのエッセイから取ったプレートがあった。
この駅から毎日電車に乗って高校に通われていたのですね。
ちなみに学校近くの駅名が、俵万智さんのお名前と偶然ながら同じ読みの「田原町」駅。
昔は僕もペンネームだと思ってました。
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さすがに福井を出るまで毎日、電車をみて育っているからか、
みるモノあるモノ、それなりに自分の中の記憶をたぐり寄せるモノだらけ。
そんな中、福井鉄道の年表の中にさらに心を躍らせる文言を発見。
昭和37年4月1日に、毛矢町停留所廃止とありますが、この停留所がどうも実家の前に
あったと父親や祖母から聞かされていたのですね。
その事実がちゃんと記録されていたことで、
自分にないはずの記憶が自分のものになる感覚。
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実家に残された写真、昭和20年代後半から30年代前半あたりの、かつての清水綿店。
この写真も停留所から撮影されたのかもしれない。
ワタヤと切符売り場を兼ねていたと、聞いていたし写真で見ていたけど、
福井鉄道の史料にもちゃんと残っているのを目で確認できたことはウレシイ。
ホントは清水綿店に切符売り場があったことも載ってるともっとウレシイのだが…。
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清水建築設計店の「店」アイデンティを確認できたこと、
誰もいない北府駅で、一人盛り上がるオジサンを祝福するかのように、
福井への帰りの電車は今年3月に福井鉄道に導入された、最新車両F1000形が到着。
さらに胸躍らせるオジサンの、お盆帰省にてのショートトリップだった。
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