虚構と現実のアイダ [日々の雑記]

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前回のブログに書いた特撮博物館へ行った週の週末は、
去年の秋入学生徒さんの卒業制作講評会へ。
午後からの講評へ向けての、最後の準備に追われる午前中、
生徒さん達の制作模型のなかに、スケール人形がいないことに気が付く。
置けばそこから模型のナカ、スケール感に入っていける案内人、
であると同時に建築やインテリアデザインの世界への、案内人でもアル。
大事にしろよ!と、卒業後の健闘を祈りつつ、人形をつくる。
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僕が普段、設計に伴ってつくる模型は、
スチレンボードや段ボール、厚紙などでツクルことが多い。
プレゼンのためであることもモチロン、模型を眺め、検討することから、
スケール感やカタチの流れ、素材感、生活感…等、様々な建築のイメージを
湧きあがらせ、確認し、決定していくために、つくるところが大きい。
シンプルで、抽象的な白い模型だ。
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先日のブログでも書いた、
木場の東京現代美術館にて開催中の庵野秀明館長の特撮博物館展。
「創造と破壊のあいだに/特撮博物館展へ」
もぉウレシクなるようなミニチュアばかり(^^)/
リアル過ぎる。
そうなのだ、「模型」なのにリアル過ぎるのだ。
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ボクが設計のためにつくる「白模型」は、
そこから湧きあがってくるイメージを探るために「白く」、
模型からスタートして現実の建築へとをつながっていく入り口であるために「白い」。
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特撮の模型は、
リアルであればあるほど、現実に近いほど精巧につくられていればいるほど、
映画のなかの世界、虚構であるはずの世界が、限りなく現実感を持って迫ってくる。

虚構を成立させるために、模型は現実の似姿に。
現実を成立させるために、模型は虚構へ。
では、お台場に立つ1/1縮尺のガンダムは?模型?
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