さてどこへ行こうかしら。ネットは広大だわ。/BW's125版街道をゆく [バイクと暮らす]
東京から故郷福井の往復1200キロ。
今年の夏の帰省ツーリングは、125cc未満の原付二種、BW's125で帰省してみた。
写真は、交差点に停まる度に撮った1200キロの記憶。
福井への往路、朝7時半。環状八号線から国道1号線へ右折する。
もともと山や丘陵だったところを切り開いて、
どんどん宅地化していったことをホンノリ感じさせる川崎・横浜あたり。
横浜あたりまでは、国道1号線をまたぐ高架も多い。東京に向かって集まっているのだ。
大磯あたりまで来ると俄然、空が広くなる。
旧東海道の名残が現れる。
観光地を通る。
箱根の峠へ。緑の日影のなかを走って、ホッと一息。
今回唯一だった、国道一号線の踏切。箱根登山鉄道かな。
芦ノ湖に到着。
東海道随一の杉並木は、現在でも立派に通用する。
三島を過ぎると、
限りなく高速道路?的な高架橋や、車線の整備された走りやすい道路となるのだけど、
少々退屈…。
高速道路のように高架橋にして信号を無くし、
交差する道路もなく、限りなく「走りやすい」のだけど、
あまりに車中心に、始点と終点のことしか考えてないと(新幹線もそうだ)、
その間の「過程」、交差点や道沿いに佇む建物や周辺の景色、など
道路が張り巡らされてつくられるはずの街の網の目が、見えなくなってくる。
モノや人の往来と、往来に伴う「賑わい」、
そして「賑わい」が作り出す「景色」がもたらす「観光」…等が、
街道をつくる効果なのかなぁ…などと、
長時間の乗車姿勢にケツが痛くなる(失礼!)なか考えていたのですが、
広大な平原や草原のなかを走るアメリカのフリーウエイじゃあるまいし、
あまりに車の「移動しやすさ」だけで、街道をつくるのもなぁ…とも考えたり。
かといって、ドラム缶満載のトラックで、
街のナカを走る道路がイッパイになるのもコワイですが…。
国道1号線は、いろんな顔を持ってます。
今の日本の風景を全部みせてくれる、基本中の基本の道かもしれません。
名古屋を超えて、国道22号線へ。
これはこれでカッコヨク感じてしまうのですが(>_<)
往路は22時半に福井到着。15時間の旅でした。
前回のブログでかいた福井での夏休み。
母親に見送られて、復路東京を目指す!
実家は福井駅から徒歩7、8分ほどの、福井でいうところの「駅前」というか、
街のナカに位置するのだけど、
それでも10分も走れば、耕作地がひろがるのどかな風景が見えてくる。
暑いけど、秋が近いことを感じさせてくれる。
江戸時代から続く旧道にて今庄を目指す。
子供の頃、毎年夏休みを過ごした鯖江市は神明の、
商人宿を今も営む母親の実家前を通過。福武線の踏切も街並みも、昔と殆ど変わらない。
変わらないものを発見すると、ホッとする年なのか…。
国道365号線を今庄へ。
国道365号線はかつての北国街道。
戦国時代には柴田勝家や羽柴秀吉が、幕末には坂本龍馬も通っただろう道。
峠好きにはたまらない!BW'sも125といえどアクセル全開でアリマス。
栃ノ木峠を越えて滋賀県は木ノ本から関ヶ原へ。
再び裏日本(死語ですがキライな言葉ではないです)から表日本へ。
揖斐川を越える。
復路は刈谷にて一泊。自動車産業が蓄積して出来た街。
工業団地のなかに街がある感じ。
わかりやすい。
国道1号線は明治時代から、ずっと上書きされ続けて続いている道。
なかには江戸時代の道がそのままつかわれているところもあるし、
ある場所はバイパスが高規格になりすぎて、
原付2種では走ることができない部分さえある。
一本の国道だと思っていたけど、日本の近現代の歴史の長さだけのカット&ペーストを
刻んでカタチにあらわしている。
復路もようやく半分、浜名湖。ウナギを食べたかったけど、先を急ぐ。
原付二種で走れないバイパスはココだ!クヤシイ(>_<)
とかいってるうちに、ようやく箱根越え。関東に帰ってきた!
茅ヶ崎より国道1号線に別れを告げ、厚木より国道246号線にて一路世田谷を目指す。
福井と東京がホントに連続していること、
道路というリアルなネットの存在の強さを、
自分の目と肌と、風で知ったツーリングでした。
最後に一つ、国道1号線他の幹線沿いに並んだ新しいマクドナルドは侮れない…。
どのコンビニエンスストアよりも便利でキレイだった。wifiも通じるし。
1200キロを感じるブログ。
最後までありがとうございました!
「さてどこへ行こうかしら。ネットは広大だわ。」
(GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊より)
2012-08-22 19:13
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