横丁のような／武蔵小山の集合住宅、現場へ

東急目黒線の武蔵小山駅から徒歩5分位のところ、

ある工場の解体工事の真っ最中。

縁あって、工場解体後の敷地に建つ集合住宅の設計監理を行うことになりました。

全長が800メートルあるというアーケードのある武蔵小山の商店街。

http://www.musashikoyama-palm.com/

アーケードの長さと関係があるかはともかく、

道路間口6メートル弱、奥行き33メートル強もある懐のフカイ敷地。

ここに、横丁のように18の住戸が連なり並ぶ集合住宅をつくる。

写真はこの夏、オープンデスクにて模型を作ってくれたT君。

もう一人のオープンデスク生のKさんと共に頑張っていただきました。

全住戸が1階に玄関、土間を持つ。

自転車を置くもよし、ガレージにも、ソーホーにするもよし。

奥行きが長い敷地とはいっても、18戸も玄関が並んでいくわけで、

決して一階あたりの床面積が大きいわけではないけれど、

全住戸が2階ないし3階へとつながる、立体的なワンルーム。

設計を行いながら、あるいは監理が始まる現在も、

この建物の気持ちよさ、使い良さを決定づけるであろう、

スケール感や諸々のプロポーションを研究並びに検討が続きます。

同じ位のスケール感を実地に把握するため渋谷にある飲んべい横丁へ。

何の調査だ（＞o＜）

バーピアノの2階にある小宇宙。

モノ達の持つインパクトがスケールを超えることで、コスモロジーが発生している。

確認申請も降りて、

解体が終われば、いつものように現場通いが始まる。

コルビジェは設計図が出来上がるといつも、

「これから建築が始まる！」

と言って現場に入ったと、昔読んだ本に書いてあった憶えがある。

来年3月の竣工を目指して、

武蔵小山に横丁のような集合住宅をつくる。