住むための「尺度」／アスア久が原 [works リノベーション]
先日竣工した集合住宅、アスア久が原。
GW中は天気の具合を見ながら、記録写真を撮影。
千本ノックのように写真を撮る。
中庭に面する廊下の手摺に使われているFRP板を透過した
光が迎えるエントランス。
奥の中庭に導かれる。
環八のクルマの尺度からヒトの尺度へ入っていくために、
間口が狭いけど高く空まで届くエントランスを抜けると、
中庭が拡がる。
都会の尺度、環八の尺度に呼応しつつ、対峙し、
ヒトを守り、包み込む打ち放しコンクリートの外壁。
環八や隣地等、敷地の外側に向かう外壁には、
ベニヤ板そのままの型枠を使用。
広い空の中で荒々しくも、ある意味自然。
エントランスから入った中庭側の外壁は、ツルツルした打ち放し型枠。
さらに白くツヤを持たせて、決して広くない中庭に光を呼び込む。
交通量の多い環八側に向けて、洗いざらしの外壁をつくる。
インナーに近付くほどやさしい肌触りになるように、
ヒトに近付くほど、建物の肌理（キメ）が細かくなっていく。
豆腐だと木綿と絹ごし…って、何のことやら。
ミドリを感じつつ階段を昇り降りする。
日射しの差し込む、橋の様な廊下を行ったり来たりする。
インナーバルコニー越しに通りの喧噪を聞いたりする。
エントランスの上部に架かるインナーバルコニーを持つタイプの住戸。
玄関から吹抜越しに自分の部屋のバルコニーが見える。
その向こうは環八。
タイル貼りの廊下がリビング、寝室、水回りをつなぐ。
すべての住戸の洗面や脱衣スペース、WCの床に
イタリア製の400ミリ角のタイルを使用。
湿っぽくなりがちな場所を明るく、さわやかにしたい。
機能的には明るく、さわやかであってほしいけど、
「すみか」としては、つややかでしっとりとありたい。
こちらは101号室。ワンルームの住戸。
写真だとブルーのタイルが派手だけど、居心地よく落ち着く部屋。
葉っぱのかたちがかわいいシマトネリコ、
花が楽しみなエゴノキ、
足元の地面を覆うコグマザサ。
夏が近付いて、もう少し茂ってくると、
出窓から気持ちよくミドリを楽しめる。
同じ1階つながりで102号室を。
玄関脇のインナーバルコニーより中庭の眺め。
夜になると、こういう眺めに。
キッチンからリビング、水回り、寝室へと
一直線に部屋が並ぶ。
102号室は水色のタイル。
お風呂のカタチはエッグタイプなのでちょっぴり広い。
休日のんびりお風呂に浸かり、タイルに映り込む日の光を感じる…。
お問い合わせは久が原の不動産屋さん（株）ホワイトホームズさんへどうぞ！
最後になりますが、
先日の5月1日、見学会にお越し頂いた皆さん、
お忙しいところ、
見学並びに貴重なご批評を頂き、誠にありがとうございました！
バンタンの生徒の皆さんも、ありがとう！
カメラマンの助手をしていただいたS君、
受付をお手伝いいただいたYさん、感謝しております！
そして施工いただいた河津建設さん、
何よりも設計のチャンスをいただいた施主様。
この場をお借りして、お礼の言葉とさせていただきます。
そしてこれからもよろしくおねがいたします。
撮影の時はお疲れさまでした。
S君にも大変助けられました。
清水さんは絵心があるので、僕は立場がなくなってしまいます。
一応現像は終わって今は微調整の段階で、
あともう少しといったところでしょうか。
僕も遅ればせながら、今月からブログ始めてみました。
by amijabos (2011-05-21 15:19)